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OL時代に大好きだった上司と20年ぶりにお会いすることができました。
これだけでも衝撃的なのですが、もう一人、「二度と会うことがない」、「正直に言うと、会いたくない」と思っていた、かつての大先輩(お局様)にも、同時にお会いすることになりました。お会いした時の私は、『目が点』状態。ダメOLだった私は、過去に戻りたくない、本当に気が利かず、何をしてもうまくいかない、そんな自分を思い出したくない、だからこそ今を一番充実させようと考えて、これまで過ごして来ました。
思い出してみると、私はいつも、このお局様に『ダメのレッテル』を貼られていたのです。毎日、心安らかに過ごせる日などなく、医務室で「精神安定剤」をもらって、これを飲みながら仕事をしていた時期もありました。その方も、私に会うのは、うれしくなかったと思います。「昔はよく色々とうるさいことを言ったわねぇ、今じゃ、丸くなったわ」とおっしゃって笑っていました。
他の人も交えてお話していましたが、ふと、二人だけになった時に、このお局様が「ねぇあなた、昔は色々なことがあったけれど、人生に無駄なことなど何もない、と思わない?」と言われました。私は一瞬、胸がぐっと詰まって、うなずきながら「はい、そう思います。いろいろと教えていただいて、今、この仕事ができているのだと、本当に感謝しています。ありがとうございました。」と心から、お礼が言えたのです。なんだか、20年もの長い間、胸につかえていたものが、スッと下りて、楽になったような安堵感が生まれました。あぁ、この方にお礼が言えてよかった、このままお別れしなくてよかったと、この日の出会いに、上司に感謝しました。
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大学のビジネスマナーの補講授業がありました。学生たちは以前からの約束で、この日はスーツを着て登校することになっていました。スーツを着ることに集中するあまりに、事前に配布されたシートを忘れる人がいます。「先生、私忘れてきました」とまじめな女性の学生が申し出ました。
「持ってくるのが約束だから、今日は、授業に出られないわね。」と全体を考えて私が言うと、その学生は「はい」と言い、教室を出て行きました。
この暑い日に、スーツを着て補講で来てくれたのだから帰すこともないのに、と少々気を重くしていました。昼休みの後、その学生が教室の前で私を待っていました。「先生、シートを自宅へ取りに行ってきました、授業に出てもよろしいですか?」と。私は驚いて「自宅はどこなの?」と聞くと「小田原です」なんと小田原までは、往復で2時間半ほどかかります。どんな気持でこのシートを取りに帰ったのだろうと思うと胸が熱くなり、彼女を抱えていました。
彼女は、緊張の糸が切れたように、涙が一気にあふれていました。
「人生に無駄なことなど何もない」この学生の一途な取り組み姿勢は、必ず仕事の現場で役に立つことと思います。このような学生がいることを嬉しく思いました、と同時に私自身が学生達の『良いお局様』になれるよう、表現の仕方を考えようと反省した一コマでした。
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