皆さんは『畳に座り、抹茶をいただく』という楽しみをご存知ですか?
お茶の世界など窮屈で、遠い世界のものとお考えでしょうか?
裏千家に入門、お稽古を始めて30年、茶名をいただいて10年が過ぎました。現在は事情もあり、お稽古から離れていますが、またいつの日か、畳に座り、心静かにお茶をいただきたいと思っています。
茶道を通して、知ったことや身に付けたことは実に沢山あります。
その一つが『おもてなしの心』。相手がいてこそ、お茶を点てる楽しみがあるということ。すなわち自分と関わってくださる相手がいるからこそ、おもてなしができるということです。ただ一人、台所で抹茶を点てて飲んでみても、お茶の楽しみや美味しさは、生まれてこないのです。
次に、道具の扱い方。形あるものにもお金では買えない価値があるということ。何百年もの間、美しい形を保ってきた茶道具は、今、壊したら取り返しのつかないことになります、そこで、何百年分もの価値を考えて、大切にその取り扱いをするのです。
また、四季ある日本において、季節の移り変わりを肌で感じることの大切さ。暑い時には、涼しく見えるように趣向を凝らし、寒い時には、目にも肌にも部屋全体も温かに。これらの心遣いは相手に届くものですし、相手の心遣いを感じ取れるようでもありたいと思います。
私は着物が大好きです、着物を基準にした畳上の立ち振る舞い、お手前の手順のよさには、日本人の凛とした美しさを感じます。面倒なようでいて、次を考えたお茶の動きにはまるで無駄がないのです。
最近、ある企業で「秘書の教養講座:冠婚葬祭とお茶のいただき方」を実施しました。「おもてなしの心の窓を開くこと」がねらいでした。
接遇の場面でお客様へお茶を差し上げる時、相手のことを考えてお出しするのと、何も考えずに出すのでは、おもてなし、『相手を受け入れる心』に大きな違いが生まれます。
人からどのように見られたいかを考えるとき、日常生活の中での何気ない立ち振る舞いは、重要なポイントになることでしょう。
皆さんも、ご一緒に「お茶のいただき方」を勉強しませんか?
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