『ボランティア考』 



 
道後温泉駅前の『からくり時計』を見ていると、「ちょうどよい時間でラッキーでしたね」と穏やかな声。 
「どちらからですか、このあたりを2時間くらいご案内しましょうか?」と言われご親切な言葉に戸惑いながらも返事をしていました。

戸惑いを感じたのは、突然だったことと、後の時間を考えたこと、しかし一番の理由は、これまでこのような形で自分がボランティアを受けたことがなかったためでした。今の時代は何をしてもお金がかかるので「ご案内いただくといくらかかかるのですか?」と費用について聞かなくてはいけないような考えが浮かんだのも、恥ずかしながら事実です。「ボランティアの○○デス、よろしく。」と言われ、ふと我に返りました。

このボランティアの方は、聞き役が私一人ではもったいないと思うほど、楽しそうに話され、またとても親切にしてくださいました。「お休みの日に街に出て、全国からのお客様と交流でき、またご案内のために自分自身が知らなかったことさまざまなことを勉強できる。健康、精神的によいだけでなく、皆様に喜んでいただけることは、何よりの幸せです」と、おっしゃっていました。
お陰様で通り過ぎるだけのはずの街をよく知ることができ、この一期一会に感謝をし、仕事に出かけることができました。

ボランティアについて考えてみました。私自身の関わるボランティアについては、これまでにいろいろと迷うところがありました。その活動の中で尊敬する知人がご自身のボランティアの受け止め方について、「若いうちは汗を、働き盛りは知恵を、勤め上げ余裕ができたら浄財を、そのときどきで自分にできることを心をこめてすればよい」と言われたことがありました。
私は、力もなく、お金もなく、その上時間もない、『自分の持てる知恵』を提供したいと思いつつも、仕事とボランティアのバランスについて難しさを感じながら取り組んで来ました。恩着せがましいボランティアは成立しませんし、無理をしては続きません。自分自身がボランティアを通して、安らぎを感じ楽しめることが一番。 

 この日、松山へボランティアで出かけましたが、多くの知恵を持った方々とクロスポイントできる『私のボランティア』を大いに楽しんでいることに気づくことができました。自分の中にふつふつと湧き上がる豊かな気持ちを大切に『できることをできる形でするボランティア』を心地よいものとして楽しもうと思いました。

皆さんの生活の中には、『ボランティア』はどのような形で生きていますか? 




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