『一生分のお辞儀の勉強』


 
小さいころに一度自転車に乗る感覚を掴んだ人は、その後どれだけ時間があいても、また自転車に乗れるのと同じように、きれいなお辞儀を一度身につけると、その後、いつ、どのような場面でも、無意識のうちに、きれいなお辞儀で対応ができます。それならいっそのこと、一生使えるお辞儀を身につけてもらおうと考え、とことんきれいなお辞儀を学生に指導しています。

大学のビジネスマナーの授業では、けじめをつけるために、授業の初めと終わりにお辞儀をします。このお辞儀を身につけるために、スタート時点で「お辞儀の形の勉強」をします。卒業後サービス業に就職すれば別ですが、「お辞儀」をここまで丁寧に教えてもらうことはないかもしれません。

ビジネスマナーの授業で学ぶことはいろいろあるけれど、きれいなお辞儀を一生分勉強したのだから、アルバイトでも、就職面接の場面でも、自信を持ってきれいなお辞儀をしてほしいし、「できる」と断言します。

「お辞儀のコツ」を自分で掴みなさい、頭だけで理解するのではなく、「身体で掴むもの」、教えてもらい自分で掴むもの、と繰り返します。
初めのうち学生たちは、できそうな気がするのでしょうか、少し馬鹿にして取り組みます。ところがいつまでたっても、合格点がもらえないのですから、しだいにイライラして、キレそうになります。(笑)

ここで学ぶお辞儀は、『一生もののお辞儀』。お辞儀ひとつで、目の前の相手に『信頼と親しみ』を伝えられるかがポイントです。
たった一回のお辞儀で、初めてお会いした方の『信頼と親しみ』を勝ち取れるかどうか、ここが勝負なのです。どんなにきれいに見えていても「心が届いてこないお辞儀はだめ、意味がない」のです。ただ、訓練しただけのお辞儀では、心が届いてこないのです。これすべて『勉強』。訓練ではないのです。

これからの自分の人生に必要なこととしての意識付けをし、お辞儀の重要性、相手への敬意の示し方、その上で、きれいに見えるお辞儀の形を研究し、掴むのです。

皆さんは、『信頼と親しみを伝えるお辞儀』できていますか?  






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