2001年に、「中陰の花」で芥川賞を受賞された、臨済宗僧侶の玄侑宗久さんをご存知でしょうか。
1月23日(金)に東京・芝のメルパルクホールで開催された日本医師会主催のシンポジウム(医療最前線「回復力を見直す」)で、基調講演をされたときの講演内容「元気について」をご紹介します。
元気の元は、時間的な「はじまり」、空間的な「もと」という意味があり、
元気の気は、意識できる「エネルギーの現象」をさす。
すなわち元気とは、「エネルギーのもとの現象」
元気であるためには、「気」が滞ってはならない、その気には「陰陽」がある、陰陽に優劣は無く、一人の人間の中にバランスよく必要なものである。
陽 気
・動的、男性的、枝葉・花
・左脳(理知、知恵))⇒ロジカル、考える、緊張、ストレス
・薬師如来・・・病気が早く治るように願ってくれる仏様
陰 気
・静的、女性的、根
・右脳(愛、慈悲)⇒包み込む(子供を受け入れる)リラックス
・阿弥陀如来・・・病に戦って勝たなくてはならないことはない、
何でも受け入れてくれる仏様
※病気で医者から「〜しなくてはならない」と言われると守らなくてはならないと
考えがちだが、命じられることによって生まれるストレスより「こうしたい」という
自分の意欲が大切。
現代社会は、どうしても左脳の支配による生活からストレスや緊張状態が続くがこれも大切で、元気の素。しかしバランスを保つためには、リラックス状態を意識的に作り出す必要がある。お経を読むと右脳優位になり、リラックスできる。その方法として「瞑想」(座禅)や「観想」(西の空に阿弥陀様をイメージする)すなわち目を閉じて、何かを思い描くとよい。右脳が働くようなこと、「考える」ではなく「思い浮かべる」「心遊ばせる」がよし。
ただし、リラックスだけでは人は生きていけないので、この両方をバランスよく取り入れることが最も重要。
夏と冬など季節の変わり目、夜明けや日没などの陰陽の交替する境目は、病気になりやすいので、とくに気をつけて、心がけて観想するとよいとのこと。
『心狭くして楽を失うべからず』、『心静かにして、身を動かすべし』の言葉と、太いしっかりとしたお声が印象に残っています、素敵な方でした。
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