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専門学校で『研究秘書科のクラス担任』をしていたことがあります。
私は、週に一度のホームルームを『考える力を育てる時間』にしたいと思いました。
このゼミのような授業は、学生が主体となって、各回に担当を決めて、企画を立て、それを実施・運営します。
その中に「美術館へ行きたい」というものがあり、国立美術館、近代美術館、ブリヂストン美術館、長谷川(サザエさん)美術館など多く出かけました。
素人の私もよく分かりませんが、学生たちの美術館での過ごし方は、本当に簡単そのもの、全部を観て回るのに10分で終了。クルッと見てきて終わり・・・その場でおしゃべりができないので、皆、黙って友達を待っています。
『一期一会』・・・・・・ せっかくのチャンスをもっと生かせるように、あるときから感想文の代わりに、自分の心に残った絵を挿絵にした「物語」か「短編小説」を書く、または「その絵と同じ絵」を思い出してノートに描く、という課題を出しました。
(もちろん、メモ、写真撮影、絵葉書購入禁止です!)
それからというもの、皆一つ一つの絵に足を止め、目を留めて、心に焼き付け、立ち止まっては考え、考えては絵に戻って何度も見ています。
家に帰ってからノートに、その絵を複製(笑)するのですが、この絵の上手なこと! その絵を挿絵にして、自分で物語を考えて書きます、これがまた本当に素晴らしいのです。翌週に感想ノートを披露するのですが、涙が出るほどに心打つもの、続きを知りたいという声が出るものもあるほど、学生たちの想像力は膨らみ観察力が育ち、絵を見る一つの楽しみ方を知りました。
同じものを見ても様々な考えがあってよいこと、いつも答えが一つとは限らないことにも気付けたようでした。
今も授業や講座の中では、知識の提供だけでなく「自分の考えを持つこと」、
「考える力を育てること」が大切だと思っています。
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