『コップの理論・・・・座談会つき』



 
大学のスクーリングを担当して3年目。仕事をしながら勉強したい(?!)多くの方と出会いました。
最近のスクーリング(テーマはコミュニケーション)の中から、その様子をご紹介しましょう。


8月初旬のこのスクーリングには、大阪、名古屋から「厳しい山田のスクーリング」を知っていて、受講してくれた方がいました。その方々と食事をする中で、自然な形で「仲間」ができ、ニックネームで呼び合っていて、すでに同窓会を実施しているようです。

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<事前勉強>
コミュニケーションのプロセスとして、
自己理解の重要性 ・・・ 何かの行動を起こすとき、人と関わるとき、自分がどのようにしたいと思っているのかを、自分自身の中で明確にすること。
自分の性格や人に対する関わり方、表現の仕方を知っておくこと。
(これは、わかっているようで意外にも、わかっていないものです)
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他者理解の重要性 ・・・ 相手はどのような人であるか、どのように関わって欲しいと思っているのか、話をする中、日常の行動・振る舞いや言動から知ること。
(これも同様、安易に相手を判断していますが、実は、よく見ると、人の行動には、繰り返し行われる包括的なスタイルがあるのです)
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自己表現の難しさ ・・・ 相手に合わせた関わり方、話し方、表現の仕方を考えること。
事象、認識、聴き方、話し方の勉強が必要です。
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相互理解を目指す ・・・ 相互理解は、コミュニケーションの最終目的。
自分の気持ちや感じたこと、考えなどを人に話すとき、相手との関係が良好であれば近寄り合い、理解し合いやすいのですが、いつでもそういうわけにはいきません。
自分の話し方、聞き方一つで関係は変わってくるものです。

<コミュニケーション授業風景>
「自己表現の難しさ」の中の、聴き方の授業です。

講義:
Aさんから、次のような相談を受けました。
私には、よい関係を保てていると思われる(自分ではそう思っている)、そして今後も大切にしたいと思う友人Bさんがいます。Bさんと話をしていると、私は言いたいことがたくさんあって、次から次へとBさんに話をしてしまいますが、どうもこのごろ、Bさんは理解してくれていないように感じるのです。どのように話せば、よい関係を保てるでしょうか?


『コップの理論』

二人は、水のいっぱい入ったコップを持っています。(そのコップの中の水は、自分の価値観や話したい内容だと考えます)
Aさんは、どうしても話したくて、先にBさんのコップに、自分のコップの水を注ぎ入れます。

すると、Bさんのコップにも、初めから水がたくさん入っているために、水は溢れてしまいます。
Bさんには自分の考えがあるので、キャパシティを越えてしまい聞くことができないというわけです。


そこで、Aさんは、初めに自分のコップの水を一度、脇へ置いて空にして、相手の前に差し出します。
Bさんに先に、コップの水をこちらへ注ぎ入れてもらうのです。
Bさんに先に話をしてもらうと、「あぁ、なるほど」「そういう考えがあるのね」「そうそう、私も同じだわ」・・・などと、Bさんの考えがわかりますので、そのあとで、あらためて自分の水をBさんのカラになったコップに入れる、というようにします。


人はそれぞれ「自分の考え」や「話したい内容」をもっています。
こちらの考えを理解して欲しいのであればこそ、自分の価値観や話したい内容を横において、まずは相手の話を聞くことが大切なのです。そのあと相手に聞く体勢ができたところで、こちらの言いたいことを話します。


授業後の食事の中で・・・。
オーナー :  コップの理論のときさぁ、自分の水はどこへ入れておくの? こぼしちゃうの?
お姉さん : いやいや自分は、コップを2つ持っているんじゃない?
パセリン : 相手より大きいコップを持っていればいいんだよ。
そしたら、相手の話を聞いたときに、自分の水とまざっちゃうねぇ。
モヤマヨ : みんなぁ、ちがうよ。
自分の水と混ざっても、いいんだと思うよ。
人と話をするときは、余裕という「器」を持っておくことが必要なのさ。
よい人間関係を作りたいのであれば、自分の話したい内容があっても、「余裕という大きな器」の中に入れておき、意識して相手の水を自分のコップに入れてもらうのさ。
初めから、相手と違う大きさのコップを出したら、相手はいやな気持ちになるし、2つ出されたり、大きな器を見せられるのは、いい気がしないからね。
みんな  : う〜ん、なるほど。大きな器ねぇ。


なんだか、よくわからなくなりましたが、気づいてみると、モヤマヨ君は、いつでもみんなの話をじっと聞いていて、あとから意見を言うのです。とぼけているようで、実は「相手の話を横取りしない、否定しない」=「聴き上手」であることを、みんなはよく知っています。






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