「21世紀のリーダー」  --- 講演内容から ---



 
OUT PUTばかりのこの頃、急なお誘があり、スポーツジャーナリスト 二宮清純さんの講演を聞くチャンスに恵まれました。
印象に残ったお話を、二宮清純さんの文章からご紹介します。


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21世紀のリーダー

「サッカーのプロ化? どこの企業がサッカーなんかにカネを出すんだ。時期尚早じゃないか」、「そうだよ。日本にはプロ野球がある。前例がないことをやって失敗したらどうするんだ。誰が責任を取るんだ」・・・・と「時期尚早」、「前例がない」ばかり。


そのとき、いきなり立ち上がり川淵三郎さんがきっぱりと、「時期尚早と言う人間は、100年経っても時期尚早と言う。前例がないと言う人間は、200年経っても前例がないと言う」と。。。。 「そもそも時期尚早と言う人間は、やる気がないということなんだ。でも、私にはやる気がありませんとは情けなくて言えないから、時期尚早という言葉でごまかそうとする。 前例がないと言う人間は、私にはアイデアがないということなんだ。でも、私にはアイデアがありませんとは恥ずかしくて言えないから、前例がないという言葉で逃げようとする。大体仕事のできない者や自らの仕事に誇りと責任を持てない人間を見てみろ。次から次へと、できない理由ばっかり探し出してくるだろう。仕事というものは、できないことにチャレンジをして、できるようにしてみせることを言うんだ」と、こうおっしゃったんです。


責任者が退路を断ってでも、少々のリスクを取ってでも、勝負できるかどうか。
人間は、最後は理屈や理念では動かない、度胸と覚悟だなと。これがないと物事は前に向いて進まないんだ、ということを勉強させていただきました。


リーダーシップ、3つの資質
物事を前に向けて進めるためにはリーダーシップだろうと、こういう結論に至ったわけですが、では21世紀のリーダーシップとは一体何なんだろう。


まず第1に、パッション。情熱、熱意。


川淵三郎さんにはやけどをするような熱い情熱がありました。「時期尚早と言う人間は、 100年経っても時期尚早と言う。前例がないと言う人間は、 200年経っても前例がないと言う」。トップがここまで言うのだったら、この人についていこうじゃないかという気持ちになる。これは理屈じゃない、情熱のない人間に人はついていきません。


第2にミッション。使命感、理念、それに基づく計画性まで含まれたもの。


川淵三郎さんには、高邁なる理念と崇高なる使命がありました。「スポーツが変われば地域が変わる。地域が変わったらチームも変わっていく。スポーツは教育の一環だけではない。スポーツは産業なんだ」。そして「地域経済に対する貢献度も非常に高い。やろうじゃないか、日本を変えるんだったら、スポーツを先に変えてみせよう」とやったわけです。


これが3点目。アクション。行動力。まさに率先垂範、陣頭指揮。


トップが動いたら周りも動く、動かざるを得ないと言うほうが正しいかもしれません。 「できるわけがないだろう。夢みたいなことばっかり言うな。あなたが失敗したら、誰が責任取るんだ」こう言う人もいましたが、川淵三郎さんはやり遂げた。そして今がある。


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二宮さんのお話は面白かった。この説得力は、実名を挙げられるからこそ、と思いました。


その昔、私は何かを頼まれると(時期尚早・・・この言葉さえも思い浮かばず)「私には、とてもできない、とんでもない!」と断っていました。それまでに体験していないこと、自分でイメージが掴めないことは、やめておいた方が無難、迷惑かけたら大変、と逃げていました。臆病で、もちろん自信がなかったのです。


最近、大きな仕事を引き受けたと言うと、「こんなに忙しいのに、また引き受けちゃったのですか?」というスタッフはいません。山田は断らないとわかっているからです。


忙しい今だからこそ、この仕事をさせていただく意味がある、役に立てる、と思うので、できるだけ断らないようにしています。仕事は、自分の力だけではできないことも多くありますが、頼りになるスタッフがいるので、数分間、自分のスケジュールとスタッフの顔を思い巡らして、「引き受けよう!」とすぐに決まります。このとき、迷いはありません。けれど覚悟は必要です。(川淵さんとは比較にならないちっぽけな覚悟ですが)


そして、また断るときも早いです。断るとき、こちらで時間をずぅっと引っ張っておいてから断るのは、失礼だと思うからです。よく考え、残念と思いながらも、出来ないものはあきらめる、ただしその理由を示して、お礼と共に早目に断るようにしています。


二宮さんの講演は、枯渇していた私に、様々なことを気づかせてくれました。


IN PUTが必要な仕事をしていますので、もっと本を読みたい、話を聞きたい、ここのところの余裕になさは、やはり困りもの・・・。(笑!) 反省です。





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