相手に伝わるおもてなし 

金融 秘書歴14年 T.O. 

                

お客様へのおもてなしについて、特にお茶を差し上げるときに、どのような思いで対応なさっていますか。 

茶器・グラス等に汚れはないか、美味しくお飲みいただけるように温度・濃さに気を付けて、お出しするときの立ち居振る舞いに細心の注意を払い・・・といったようなことを心がけていらっしゃると思います。

しかし私達のおもてなしに対して、実際にお客様はどう感じていらっしゃるのか、確信を得られずに「これでよかったのだろうか」と思うこともしばしばあります。

弊社でのある会合の「おもてなし」について、お話いたします。
この会合は、多忙極まる外部の役員の方にご参加いただき定期的に開催しているものですが、その会議のお茶出しに際し、それぞれの秘書の方に前もって嗜好の確認をし、お好みに応じたものをお出ししてみました。

飲み物の嗜好というのは、例えば コーヒー、紅茶ひとつにしてもある方はブラックで、またはミルクのみの方、コーヒーはだめで紅茶しか飲まれない方、なんといっても日本茶がお好きな方等、実にさまざまだからです。

午後の部が始まり、お茶の差し替えに会議室へ入った時に、外部のメンバーのお一人が「いや〜、お宅の会社はリサーチが行き届いていますね。それぞれの好みの飲み方を確認して下さっているのですね。さすがですね!!」というお声が聞こえました。

貴重な会議の時間の中で、このようなお言葉を頂き、心の中で「やった!よかった〜」と叫んでしまいました。秘書は、お客様から直にお褒めのお言葉を頂くことなどめったにありませんから。
この時に、私達のおもてなしがお客様にきちんと受け入れられたのだ、という確信がもてました。

私達が日頃行きつけにしたいと思うお店とは、お客様の名前はもちろん、個々の好みやニーズを敏感にキャッチ・フォローしてくれるCS(顧客満足)のレベルの高いところです。これと同様に、私たち秘書も来社されるお客様に対して、同じような気持ちでお迎えをすることによって、おもてなしの気持ちが伝わり、受け入れていただけるものだと思います。

小さな心配りから、大きな喜びと自信とを同時に、実際に感じ得ることができた貴重な1日でした。



Copyright (c) 2001 Cross Point Ladies. All rights reserved.


「知りたい!秘書のノウハウ」現役秘書のHOTなコラム Buck Numberに戻る