「 気づく心は育つもの 」 


金融 秘書歴 3年 H.M.




「どうしてわかったのですか?」と後輩、「?」何のことか、わかりかねている私に「『今なら、一緒に熱めのお茶を持って入るといいかも』とおっしゃったでしょう。
『よくわかったね!ありがとう!』と褒められました!」とのこと。

役員のスケジュールが、頭に入っていれば当然できること、とひとこと指導しつつ、新人の頃には、そんな余裕もなかった自分の姿が思い出されました。
机には「あわてない!忙しいときこそ周りをみる!」と書いたメモを貼っていました。

毎年恒例の行事に、リタイアされた方をお迎えしての会合があります。
いつにもまして失礼のないよう、会場となるホテルと打合せを重ねます。当日は秘書二人で役割分担し、段取りよく式次第をこなしていかなくてはなりません。

前回のこと、私は今年で100歳をお迎えになる方のお世話をする係でした。
懇親会は30分程長引いてお開きとなり、私は100歳のご長老を車までお見送りをし、片付けに戻ろうと思ったとき、ホテルのアプローチには、まだたくさんの方が残って談笑し、それぞれ帰路につくところでした。
私はふと「駐車場は大丈夫かな?」と心配になりました。今回は、ご自分の運転でお見えになっている方も多く、終了時刻が押したことも気になり、思わず駐車場を見に行きました。

すると駐車場の出庫口に係員がいません。あわてて渋滞している精算機にかけより車から身をのりだして精算しようとしている方のお手伝いをしました。事前にチケットを渡し損ねていた方、駐車券を紛失された方などトラブルも何件かありました。

思いもかけぬ大仕事に汗だくになっていると、車の窓越しに「助かったよ。ありがとう!」「また来年楽しみにしているね!」と声をかけていただき、疲れも吹き飛びました。
もみじマークを見送りながら、皆様に気持ちよくお帰りいただけて本当によかったと思いました。
 
秘書として2年と少し。
今では先輩として、指導もする立場、忙しさにまぎれて大切なものを見失わないように、ただちょっとだけ周りを見る余裕を持つようにしよう。
いつも心がけていれば「気づく心というのは、自然と育っていくものだなぁ」と改めて実感するこのごろです。  






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