車メーカーの純正車両アクセサリー、ホイール、オプション品などの商品専門知識を持ったアドバイザーやセールスマンに対して、研修会の企画やコーディネート、そして運営を担当する仕事をしています。
最近の研修のお話。その日は、ラッピングや商品ディスプレイのカリキュラムがメインでした。私の仕事は事務局業務なので、研修カリキュラムを実際に体験する機会はないのですが、たまたま私の得意とするラッピングの研修をオブザーブすることができました。
男性のトップセールスマンが包装紙と格闘し、きれいなリボンでミニカーの箱にリボン掛けする姿など、普段は想像できないものでした。要領よくラッピングする人、なかなか結べず腕組みしてしまう人・・・。手を出したくなる、応援したい光景でした。(笑い)
ラッピングをするときに大切なこと、特にお客様の目の前でラッピングをする際には、気をつけなくてはいけないことがいくつかあります。お客様のお買い上げになった商品を、任されてラッピングをするといっても、商品をグルグルと回してはいけないということ。
それがたとえご希望どおりに、壊れないように梱包されたとしても、自分のお気に入りの商品をゴロゴロとひっくり返されると「大切に扱われていない」という印象を与えてしまうからです。
またリボン掛けでは、出来上がりの美しさはもちろんですが、プレゼントされた人が、リボンを解くときに、開ける喜びを感じられるように「するするっと解ける結び方」にすることも重要です。開けるときに固結びになったリボンを切ってしまうのは残念です。
確か『ティファニー』では、リボンをひとときするだけで、全部がスルスルッと解けるように優雅にリボンを掛ける、と聞いたことがありました。リボン掛けにもいろいろありますが、私は「開ける喜び」を大切にしたいといつも思っています。トップセールスマンたちのラッピング、リボン掛けをちょっともどかしく思いつつ、楽しみながらオブザーブしました。
そんなある日、大量の商品の発送依頼があり宅配業者と打合せをすることになりました。
仕事の作業効率やコストを比較し、どの業者へ依頼するかを考えているとき、いつも大きなダンボール箱を汗水流して台車で運んでいる営業の古賀さんを見かけました。古賀さんと話を詰めていくうちに「お届けした商品を開ける喜び、その後の仕事のしやすさを考えて梱包を工夫して運んでいる」という話が出てきたのです。数社の見積もりを取っていたのですが、それまでにそのような言葉が出てくることはありませんでした。この古賀さんなら安心して「私たちの商品の『心』を届けてもらうことができる」と考えて、業者はすぐに決まりました。
プレゼントの梱包やお届け、それがイベントの企画・運営の荷物だとしても「物」だけではなく「心」も一緒に届けたいと思いつつ、いつも仕事をしています。
Cross Pointスタッフ H.A. |