専門学校で非常勤講師として学生と関わり、また、行政主催の就業支援セミナーなどで求職中の方々と関わる中で、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)の仕事に興味を持ち、昨年、資格を取得いたしました。そこで、キャリアカウンセリングの学びの中から「プランド・ハプスタンス・セオリー」についてご紹介いたします。
キャリアを作り上げていく際、将来像を描きそれに向かって計画的に行動していくことは、意義あることとされています。ですが残念なことに、偶然の出来事によって計画を変更せざるを得なくなることも少なくありません。できることならハプニングは避けたい。あんなことが起こらなければ・・・と考えることもあります。
「プランド・ハプスタンス」(計画された偶然)とは、『予期せぬ出来事をキャリアの機会と捉え、望ましいものであると考えることができたときの出来事』のことをいいます。
予期せぬ出来事を「避けたかったハプニング」ではなく「プランド・ハプスタンス」にするためには、「探究心」「粘り強さ」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」以上5つのスキルが重要だといわれています。
何かが起こった時、それを新たな学びの機会として捉え、こだわりをもって継続し、しかし変えるところは柔軟に変え、これは必ず自分のためになると楽観的に考え、先のことは分からなくても、リスクを背負ってでも行動していくこと。これが予期せぬ出来事を「プランド・ハプスタンス」として、自己成長へと導くスキルなのです。
私自身の「プランド・ハプスタンス」について考えてみますと、自動車メーカー事務職として入社。希望通り企画部門に配属され、やっと慣れてきたと思った4ヶ月目に欠員補充のため営業管理部門に配置転換。ここではグループ内庶務に加え、全国のディーラーから報告されてくる財務諸表をチェックするという、ひたすら電卓をたたく仕事を担当。単調な計算作業、どうせやるなら勘定科目を理解して仕事をしたい。チェックミスもなくなるし、自分の仕事に自信がもてる。これが簿記の資格取得のきっかけでした。次に、先輩の突然の退社により、部長秘書へと職務転換。ここで秘書の仕事を体系立てて学びたいと、秘書技能検定にチャレンジし資格を取得しました。
その後、簿記の資格を実務として身につけるため生命保険会社で出納業務に就き、生保退社後は秘書技能検定の資格と実務経験を活かせる現職へと繋がっています。
その時々にできることを精一杯やってゆく、それが自分の可能性を広げてきたのだと改めて認識しています。
これからも仕事に限らず、予期せぬ出来事は起こるでしょう。それを「プランド・ハプスタンス」としていくことが「人生の質」を高めると考えています。
Cross Pointスタッフ S.K. |