知りたい!プロの仕事 

〜 客室乗務員 〜
『ライフスタイルすべてが、サービスに繋がる!』



客室乗務員の仕事に就いて、1年目のできごと。
福岡発千歳行きに乗務していた時に出会った「あるご夫婦の素敵なドラマ」です。
私の心の言葉とともにお届けします。

初めてのご旅行とのことで、奥様は搭乗時から落ち着かない様子でしたが、離陸後、飲み物を召し上がると、ほっとしたように眠ってしまいました。すると旦那様が「相談にのってほしい」と、ギャレー(飛行機のキッチン)の私のところへいらっしゃいました。
「?」

お話を伺うと、定年退職の記念旅行であるが新婚旅行にも行っていないので、今回が正真正銘「お二人初めての旅行」とのことでした。「まぁすてき!」これまで仕事がずっと忙しく、家庭やお子様のことは奥様に任せきりのうえ、誕生プレゼントさえ贈ったことがないので、奥様に感謝の気持ちを贈りたいというご相談でした。
私は
「ぜひ!」と、機内販売の商品で、小さな飛行機のモチーフが付いたパールのネックレスをお奨めしました。

旦那様もとても気に入ってくださり、お買い上げいただくことになったのですが、
「さて?」機内販売のラッピングというのはおみやげ用のイメージで、航空会社のロゴ、スポンサーの広告がプリントされたビニールの袋のため、このロマンチックなドラマの雰囲気には欠けるものでした。
「そうだ!」その頃の私はラッピングに凝っていて、家族や友人へのお土産を包むために、きれいなリボンやペーパー、そのうえ「なんと!」メッセージカードまで持ち歩いていたのです。お時間をいただいた私は「腕のみせどころ!」と、心を込め、そしてロマンチックにラッピングを仕上げました。その間に旦那様はカードに感謝の気持ちを書き、眠っている奥様のテーブルにセットしました。

目を覚まされてプレゼントを見つけた奥様は、他のお客様全員が降りられるまで、プレゼントとカードを胸に抱き、ずっと涙を流していらっしゃいました。
「やったぁ!」
こんなに素敵なドラマの瞬間に立ち会える客室乗務員の仕事は、なんて素晴らしいのだろうと、この仕事を選んで本当に良かったと、心から感じました。

この出来事は戸惑いながらサービスの提供をしていた、社会人1年目の私の大切な想い出になり、その後の自信に繋がりました。
何気ない日常生活の一部が、偶然にも幸せなサービスのお手伝いになりました。
サービスを提供する仕事に携わる者は、ライフスタイルすべてが、サービスに繋がるのだと実感しました。私にとっては、日々機上(机上ではなく)の勉強と心得て、遊びや趣味もおもいきり楽しんで、サービスの種を増やし、
「花を咲かせたい!」と考えています。


                                         Cross Pointスタッフ K.T.



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